街歩きをしていると、地方から新たに出店してきたんだなと見える飲食店を時々見かけますが、
誤った場所に出店していて、いつまでもつんだろうかと心配になります。
恐らくはオーナーが東京に居住経験が無く、仲間内もみな同郷だったりして、土地勘が無いんだろうと思います。
とても簡単なので教えたいけど、こちらも教えるルートもないし、素人の意見だから聞く価値も無いと思われると思いますが、
食べに行く側の意見だから間違ってないと思うのでアドバイスしたいとしばしば思います。

まず、東京駅周辺に出店すればいいというものではない。
どうも、地方から来ると東京駅が中心に見えてしまうようだが、
東京の商業の中心は東京駅ではない。。
次に、武蔵野台地上、つまり概ね京浜東北線の西側に出店しなければならない。
恐らく歴史的に言って台地側、つまり山手側は水の関係で開けたのが遅く地方からの移住者が多く、
大学はほぼこちら側にしか無いので、一人暮らしの人が多いので、飲食店が必要とされているということがあると思う。

自分が思うベストは総武線の東中野~吉祥寺間と、東急線・小田急線・京王線の区部。

例えば、三軒茶屋に「広喜」という有名な広島風お好み焼きの店がある。
小さい店だが長年繁盛している。
出店場所は、東急田園都市線の三軒茶屋駅@世田谷区。
同じ店がもし最初に、東急田園都市線と直通の東京メトロ半蔵門線の終点、墨田区押上に出店したらどうだっただろうか。
人は恐らくどちらも同じくらい住んでいるだろう。
東京駅からはむしろ押上の方が近い。
答えは東京圏に住んでいる者には簡単で、三軒茶屋の圧勝。
三軒茶屋には食事だけのために行くが、押上にはよほどの用が無い限り行かない。

また、銀座とか池袋とか新宿とか渋谷と言った大ターミナル駅である必要も無い。
そこは人が集まるけど、東京圏の人は「ここは沢山の店があるが、これ!という店は無い。
これ!という店はその隣の小さな駅、例えば、東銀座、目白、新宿御苑、代々木上原なんかにある。」という事を知っている。
場所代ばかり取られるところにはそんなに魅力的な店は出店しないようだ。
東側、北側が流行らないのは何でか私も十分には理解できてないけど、
東京は現実こういう構造になっている。