蛇崩サウスステーション-基地局あんてな
「アンテナ奪取」「あんてなめぇ」という無料携帯ゲームに最近はまっています。
最初はゲームに沿って単にGPSの位置登録をしてポイントを貯めたりを楽しんでいました。
しかし、ある時、実際にどこにアンテナが設置されているのか見てみたいと思い、とりあえずググると、

基地局アンテナの写真。
なる程、テレビと違って東京タワーに向いてる必要は無いので、縦に長いこれがそうなのか…

基地局は健康被害があると言う説があり各社とも位置を公開していないそうだが、
こんな立派なもの付いてりゃ見りゃ判るだろと思い、上を見て歩くと…!!!!!
あるある!
凄まじい。
高いビルの屋上にでんと設置されてるじゃん!
どれがどこのかははっきりしないが、少なくともこの2つのゲームでは位置が地図表示されるので、
ゲットしたアンテナを見れば、私の携帯が通信しているauのだけは判る。
この黒くて三本のポールからなるやつがauか。
多分4本のシルバーがソフトバンクで一本の独特な形のやつ三本組なやつがDoCoMoな気がする。

このゲームはキャッチしている携帯電波の流している緯度経度設置場所の情報を単に表に出しただけのものですが、
それは私にはまるでCD-Rが登場した時、初めて音楽CDの中身を見たと思ったのと等しい感覚、
つまり、飾られたものの裏方を知ってしまった感覚でした。


携帯の歴史はせいぜい15年程度。
私が就職した年に丁度DoCoMoが誕生した頃だったと思います。
当時はまだ携帯は一般に普及するなんて夢の夢の時代でした。
固定電話の普及と時と違って、キャリヤは全て私企業です。
公共の建物に設置する訳にも行かず、各社の社員の最大の仕事はこの基地局アンテナを設置してもらうのをビルオーナーにお願いに行く事だったでしょう。
巨大で、恐らくはそれなりに重量もあるでしょうこの、当時としてはブレイクするかどうかわからない代物を
屋上に設置してもらうのは、さぞかし大変な事だったでしょう。
気づいていませんでしたが、わずか15年程度で世界を、街の景観をこんなにした訳です。
携帯の画面ばかり見ていないで、もっとよく基地局アンテナが無かった時代の景観を覚えておけば良かった。
小さい変化は気づきにくいとは正にこの事。

ゼロからここまで来た基地局アンテナとともに素晴らしい発展を遂げた携帯電話文化に、何となく涙が出ました。