経産省主催の下記イベントに参加してみた。
JAPAN LEATHER SYMPOSIUM 2008
http://japan-leather-campaign.com/

基調講演はエルメスの歴史の話で、その日は体調がやや優れなかったため、爆睡(^^;。
パネルディスカッションは
サッカーの前園さんやハンドバッグの濱野の社長さんなどが出て、まあそこそこの話は聞けた。
濱野の社長さんは、代替りで旧来の会社を潰し、再構築してインターネットで打って出た話をしたり、
日本の革製品のレベルが高い話をされていたが、
正直、私は濱野のバッグも今でも結局好きになれないし、
国産派の私も、始終国産オリジナルバッグを探しているわりには、
結局欧米のものを使用してしまっている。
何でか。それは正直、「デザインが全て」だから。
日本のバッグはどれも、丸っこいかまたはよれよれした柔らかすぎる皮を使っており、
大分前に書いた重心のせいで重く感じるというような場合が多い。
購買対象がかなりの高齢者を見込んでいるのか、色がぱっとしないし、
ファスナーや金具が安っぽかったりしてせっかくの皮も台無し的なところもある。
恐らくは私のもっている外国ブランドものも製造は日本だったりするのだろうが、
技術はあっても、表に出る部分を欧米に押さえられていては、どうにもならない。
濱野の社長は、それでも大分がんばったということを強調していて、
「日本の皮産業は流通経路が長すぎて問題で、それは治すことはできない。
その中で、自分がコーディネーターになって、よりよいものを発信できるようにしたい。」
というような事を言っていたが、本当に旧来のシステムを壊すのは難しいのだろうと推測された。

今日もTVで下町のかばん屋さんが紹介されていたが、
結局そこも「使いやすい」とか「軽い」とかが売りではあるが、
デザインが野暮ったい。
私が持っているカバンは恐らく、それらのかばんより、デザインも機能も品質も良い。

日本の鞄産業に近い将来すっかり代替りで構造改革が起こり、
もう少し高い位置に行く事を期待したい。