私は社会人ドクターとして、博士号(工学)を取りましたが、
博士課程にいたとき、博士取得に一番必要な才能は、
「俺様に博士出さない気か?」という、根拠のない自信だと思いました。
私の知人の博士持ち(私は社会人になって取ったから別)は、
ほとんど全て「鼻持ちならないヤツ」でした。「何様なの?」
職場でも嫌われている人多かったです(笑)。

若い女性だと、プライドが高いと「そんなことだと結婚できない」
と言われてしまいそうで、
自分から優秀だと言ったりしないものですが、
私の知っているドクターコースのうら若き女学生さんの中には、
「私は仕事ができる女なのよ。その辺の学士卒とは一緒にして欲しくない。」
という趣旨の事を会社の面接で述べたと自ら言っている人がいて、面食らいました。

考えてみると、そういう「俺様って人より頭いい」ってずっと
思い続けられる人でなければ、博士課程に進まないと思います。
でも、博士持ってなくて、鼻持ちならないやつでなくても、
理工系の研究で成功する人は共通して
「私には人に出来ない何かができる」
と年齢に関わらずいつまでも思い込んでいる「根拠の無い自信」が
確かにあり、その才能が要るとは感じています。
正直、自分はその点に不足があると思っています。